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スーパー淋病という治療医薬の効かない性病

スーパー淋病への懸念が広がっています。
淋病と言えば、ペニシリンや淋病に対する最終兵器的な抗生物質であったセファロスポリン系抗生物質による、短期治療が可能な病気でしたが、このスーパー淋病は薬剤耐性菌であるため治療薬がありません。
また、すでに日本やオーストラリア、フランスなどを中心に数百万人の罹患したと推測されています。

一体どこから日本に入ってきたのか、と思われるかもしれませんが、実はこのスーパー淋病が世界で初めて確認された国の一つが、日本です。
スウェーデン人医師による2011年に国際感染症会議での発表に基づくと、2008年に日本と韓国の風俗店で、薬剤耐性を持つ淋菌が発見されました。

現在治療薬のないスーパー淋病の特徴として感染力が強い、一般的な淋病よりも症状が悪化し、最悪の場合は膿毒症により死亡することもあります。
性交渉やオーラルセックスにより感染が広がる性病であるため、男女ともに感染しますが、症状の感じ方は違ってきます。

男性の場合は、比較的症状を感じやすいですが、女性の場合だと感染しても症状を感じにくいとされています。
そのため感染事実を知らない女性と性交渉、オーラルセックスをすると感染します。また感染した男性が、更に別の女性に感染させてしまうため、WHOでも世界的な蔓延を警告しています。

スーパー淋病は薬剤耐性であるため、治療薬がないことも脅威ですが、同時に若者世代への蔓延も懸念されています。
性に対する関心が強く、性病に対する知識が低いという若者特有の問題があるため、もしスーパー淋病が若者世代に広まることになれば、少子高齢化が進む日本にとって大きな打撃になりかねません。

WHOは、世界各国に対してスーパー淋病の蔓延を警告するとともに、完治させるには新たな抗生物質が必要と指摘しています。
また個人単位でも、定期的な性病検査をする、不特定多数とのセックスを避けるなどが基本的な対策になります。

日本の過度な衛生管理が耐性菌を生んでいる

スーパー淋病は日本の風俗店でも発見されましたが、それを予見する声が以前から聞かれていました。
それが、抗生物質の使いすぎです。
日本は、世界各国の中でも衛生管理の行き届いた国ですが、一方でそれが耐性菌を生み出す原因になると指摘されていました。

日本の医療体制は、世界的に見ても行き届いています。
特に健康保険制度を利用できるため、病院に行きたいときにほぼ予約無しで通院できるほどで、世界的に見ても充実しているといえるでしょう。
また保険が使えるため医療費も安いことや保護者の要望などにより、抗生物質が処方される機会も多くなっています。

抗生物質を使用すると病気を簡単に治療できますが、あまりに使いすぎると菌が突然変異を起こし、耐性を持つことがあります。
菌が耐性を獲得すると、抗生物質に対し強い抵抗力を持つようになり、あらゆる抗生物質を付け付けず、完治できない状態に陥ることになります。
いわば、医療現場で手軽に処方してきた日本の過度な衛生管理が、耐性菌を生む土壌となったと考えられています。

現在、感染力の高いスーパー淋病を完治させる有効な治療薬や治療法は、存在しません。
また、若者世代では別の性病の感染が広がっているため、もし世代を超えてスーパー淋病が蔓延することがあれば、エイズ依頼の社会的一大問題になる可能性があります。

このスーパー淋病は、数多くある性病の中でも最も懸念されている性病です。
感染経路は淋病と同じで、キス、性交渉、フェラチオやクンニリングス、アナルセックスなどのオーラルセックスでも感染するため、コンドームなどの避妊具を付けても感染予防するのは難しいでしょう。
スーパー淋病から身を守り、感染を広げないためには、定期的な性病検査などを受けることが求められます。

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