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ローソク病という陰茎が崩れる性病がある

性病には様々な種類がありますが、まだまだ日本では馴染みが少ない性病としてローソク病と呼ばれる性病があります。
ローソク病は俗称であり、正式な名称を鼠径肉芽腫と言います。

鼠径肉芽腫は、細菌に感染することによって患う性病です。
鼠径肉芽腫は、現在、日本や欧米などの先進諸国ではほとんど感染例がありません。
しかし、東南アジア、インド、アフリカ、中南米ではまだまだ罹患率の高い性病です。
鼠径肉芽腫は、伝染力はそれほど強い性病ではありません。
夫婦間の性行為による感染率も10%~50%程度と言われています。

症状としては、陰茎、陰嚢、大腿部や陰唇、膣、会陰部の皮膚や粘膜に、丘疹ができてただれることによって、幹部が肉芽腫となります。
このただれがゆっくりと広がって、陰茎部を含む会陰部全体が潰瘍になったり、重症の場合には陰茎の形が崩れる場合もあります。
これが鼠径肉芽腫がローソク病と呼ばれる所以です。
ローソクのようにゆっくりと溶けていくように幹部が広がっていきます。

感染後、1週~3ヶ月(一般には3~15日程度)で感染部位に赤い肉色のしこりがゆっくり大きく盛り上がってきます。
感染した直後は痛みのない肉のような丘疹・結節と呼ばれるしこりができる程度で済みますが、やがて、患部が拡がっていき盛り上がってきます。
患部は簡単に出血し、周囲が堤防のように盛り上がっているのが特徴で、これが肉芽腫性と呼ばれる所以となっています。

性器以外には、顔面、唇、口腔粘膜や頭皮にも感染し同様の症状が出る場合もあります。
さらに、体の表面だけではなく、骨、関節、内蔵にも発生することが報告されています。
罹患する可能性が高いのは日本であるというよりも海外の発展途上国である場合がほとんどです。
鼠径肉芽腫に罹患すると、他の細菌による二次感染が引き起こされる可能性が高くなり、広範な組織破壊に至る可能性もあることから早期の治療を必要とする性病です。

鼠径リンパ肉芽腫症という性病もある

ローソク病の俗称で呼ばれるもう一つの疾患として、「鼠径リンパ肉芽腫症」があります。

鼠径リンパ肉芽腫症はクラミジアによって感染しますが、日本の若者を中心に蔓延している性器クラミジア感染症、 と同じクラミジア属に属する真菌が原因となって引き起こされます。
ただし、型が違うため性器クラミジア感染症とは違う病気として分類されています。
鼠径リンパ肉芽腫症は、淋病や梅毒、軟性下疳などの代表的な性病の一種で、第四性病を呼ばれています。
これまでは、淋病、梅毒、軟性下疳(げかん)が代表的な性病であるとされていましたが、1948年に第四番目の性病(第四性病)として鼠径リンパ肉芽腫は指定されました。

リンパ肉芽腫症が発症する原因は、クラミジア病原体の一種であるクラミジア・トラコマチスという真正細菌に感染することです。
クラミジア・トラコマチスに感染することによって発症する性病なので、治療のためには、この真正細菌を駆除する必要があります。

鼠径肉芽腫と同様に、日本で罹患する可能性はほとんどなく、海外の中でも発展途上国で感染することがほとんどです。
鼠径リンパ肉芽腫症を治療せずに放っておいた場合には、直腸や肛門部のリンパ腺にまで患部が広がってしまうことで、直腸や尿道、外陰部、肛門などに穿孔や潰瘍ができる恐れがあります。
また、大陰唇や小陰唇に、象皮病(ぞうひびょう)の症状が現れる場合もあります。

象皮病というのは、皮膚や皮下組織の結合組織が著しく増殖してしまうことで、ゾウのようなかたい皮膚の状態になることを言います。
さらにそのままにして症状が進行していくと、やがて患部が化膿して、リンパ節が塊になり、皮膚に小さな穴が開いてそこから膿が出てくるようになります。
この頃になると、当然激しい痛みが出るようになります。

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